仕事の任せ方が部下の成長に関わる
会社に入社してからはじめに行っていくことは、
大まかにいうと「仕事を任されること」である。
これは当然のことで、仕事を任されることにより、
会社が、部署が、先輩が、どのような仕事をしていくのかを学んでいくからである。
ある程度の仕事を任されるようになり、
自分のクライアントができて、一人で営業に行くようになる。
そして、後輩ができて、
今度は自分が先輩として後輩に仕事を任せていく。。。。
上記の様にこれが営業を行う会社では比較的多い流れなのではないかと思う。
さて、ここからがタイトルの「仕事の任せ方」という本題に入っていく。
上記の流れを振り返ると、
「仕事を任せる」ということを特に学ぶことが無い。
厳密にいうと「上司から仕事を任される」ことこそが、
「仕事の任せ方」を学ぶ一番の機会なのだが、新卒社員にそれを学ぶ余裕はない。
つまり、多くの社会人が「仕事の任せ方」を知らないまま、
先輩になり仕事を任せる立場になっているのだ。
「仕事の任せ方」こそ最大の若手育成だと考えているので、
自分なりのポイントをまとめてみたい。
①任せる仕事の全体像明確にする
おそらく最も多いのが現在進行している先輩社員の
仕事の「一部」を任せることだと思う。
そこで任せる際に気を付けるのが全体像を伝えることである。
全体像を伝えることで、
一つの案件の一部を担っているという意識をしっかり持つことができ、
若手社員自身にも責任感を持たせることができる。
逆にこれをしっかり伝えなければ一つの「作業」にしかならない。
②任せる仕事の目的・意図を明確にする
「なぜ」この仕事をしているのか、
この仕事をすることにより「何が」起こるのか。
目的や意図が分からないまま何かをすることは辛い作業でしかなくなってしまう。
例えばアルバイトで皿洗いを行うとする。
これは、アルバイトとして皿洗いをすることによりお金が得られるという、
目的が明確になっており、
また、お客様がきれいなお皿でご飯を食べる為に行うという意図も明確である。
そのため、辛い内容だとしても行うことができるのだ。
しかしこれが、「とにかく洗っておいて」というように任された場合、
目的も分からなければ、意図も分からない。
ただ辛いだけの作業なら誰でもやりたくなくなるのが当たり前である。
③任せる部下の将来のビジョンを把握する
これは部下だけでなく社会人である全ての人に言えることだと思いますが、
私たちは将来のビジョンがあり、その為に仕事をしています。
経営者になりたい、面白い企画を作りたい、イベントをしたい、営業でNo.1になりたい・・・・など
人それぞれの仕事のビジョンがあります。
若手社員にとって、
一番近くで仕事のビジョンを話せる相手が仕事を任せている上司である。
このことをよく理解しておいてほしいと思います。
仕事を任せることができなければ、
仕事のステップが上がることもなく、
自身の成長にも繋がらないと思う。
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